喫煙による健康被害

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2022年の国民生活基礎調査によると
成人における喫煙者の割合は
男性が25.4%、女性が7.7%
ということです。
未だに4人に1人の男性が吸っているというのは
驚きです。
私的には10人に1人くらいかなという感覚でしたが
当院にお見えになる方自体
健康意識の高い方々なので
そう感じるのかもしれません。

で、当院的には禁煙を強く勧めることはありません
健康に良くないことは常識ですが
その方の環境やライフスタイルによっては
禁煙がストレスになることもあるからです。
僕自身、30年前はヘビースモーカーでしたので
喫煙者の気持ちは理解できます。

ただ、健康増進のお手伝いをしている当院としては
デメリットについて大きくアピールする必要があります。

COPD慢性閉塞性肺疾患

慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
タバコ煙の有害物質を長期に吸入曝露することで生じた
肺の炎症性疾患であり
喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえます。
息切れや咳、痰といった症状がでます。

がん

喫煙は、がんのリスクを高めます。
たばこの煙に含まれる有害成分が肺の構造を壊してしまうこと
70種類以上の発がん物質がたばこの煙に含まれること
などが影響します。

肺がん

食道がん

咽頭がん

どれもが予後が悪く、苦しみを伴う病気です。

心不全

狭心症

心臓に血液を送っている「冠動脈」の一部に異常が起き
血流が流れにくくなって心筋(心臓の筋肉)が弱ってしまうものです。

心筋梗塞

「冠動脈」に血栓が詰まって血流が途絶え
周囲の心筋が壊死してしまうのが心筋梗塞です。

糖尿病

喫煙している人は糖尿病の発症率が38%高いことが
日本人を対象にした複数の研究から明らかになっています。
吸う本数が多いほどリスクが高いことも示されています。
喫煙によって糖尿病自体が発症しやすくなります。
糖尿病の合併症である動脈硬化や腎臓病などのリスクも
高まります。

受動喫煙

喫煙者本人の健康が損なわれるのは自己責任ですが
周りの人間の健康が脅かされるのは
許せざることです。
特に妊婦や小児に害が及ぶことは避けねばなりません。
『周りに人がいたら吸わない』という喫煙マナーを
徹底しましょう。

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